来年度、どう働く?

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意向調査は「働き方を見直すチャンス」

毎年秋頃に行われる「意向調査」。保育園やこども園で働く保育士にとっては、来年度の働き方をどうするかを園に伝える大切な機会です。

「このまま続けるか」「異動したいか」「退職を考えているか」——その選択は、あなたの人生やキャリアに大きく関わるもの。だからこそ、**意向調査は“ただのアンケート”ではなく、自分自身と向き合う時間”**として捉えてほしいのです。

人材会社として、私たちは日々多くの保育士さんの転職相談を受けています。その中で見えてきた「意向調査前に知っておくべきこと」を、今回はお伝えします。


1. 意向調査の目的と園側の視点

園が意向調査を行う目的は、来年度の人員配置や採用計画を立てるためです。つまり、あなたの回答が、園の体制づくりに直接影響するということ。

園側は「誰が残るか」「どこに配置するか」「新たに採用が必要か」を判断するために、保育士一人ひとりの意思を確認しています。だからこそ、遠慮せず、正直な気持ちを伝えることが大切です。


2. 退職・異動を考えるときに整理したい「5つの視点」

意向調査で「退職」や「異動」を考えるときは、以下の視点で自分の状況を整理してみましょう。

  1. 業務量と働き方:残業や持ち帰り仕事が多すぎないか?休憩は取れているか?
  2. 人間関係:職場の雰囲気は良好か?相談できる相手はいるか?
  3. 給与・待遇:生活に見合った収入が得られているか?昇給の見込みはあるか?
  4. キャリアの展望:この園で成長できるか?役職や研修の機会はあるか?
  5. ライフステージとの両立:育児・介護・通勤など、生活とのバランスは取れているか?

これらを紙に書き出してみるだけでも、自分の「本音」が見えてくるはずです。


3. 他の保育士はどうしてる?最近の傾向

20〜30代の保育士の約3割が「転職を検討している」という結果が出ています。理由としては以下のような声が多く聞かれます:

  • 「人間関係がつらい」
  • 「業務量が多くて体力的に限界」
  • 「もっと子どもと向き合える保育がしたい」
  • 「給与が上がらない」

一方で、「今の園で長く働きたい」と答える保育士も多く、職場環境が良好な園では定着率が高い傾向があります。つまり、働き続けるかどうかは、環境次第で大きく変わるということです。


4. 転職や異動を考えるなら、今から準備を

意向調査の結果をもとに、園は来年度の体制を決めていきます。もし転職や異動を考えているなら、今のうちに情報収集やキャリア相談を始めるのがおすすめです。

人材会社では、以下のようなサポートを行っています:

  • 非公開求人の紹介(園の雰囲気や方針も事前にわかる)
  • 履歴書・面接対策のサポート
  • キャリアの棚卸しと方向性の整理
  • 働き方に合った園の提案(時短・扶養内・正職員など)

「辞めたいけど、次が決まっていない」「異動したいけど、どこに相談すればいいかわからない」——そんなときは、一人で悩まず、専門家に相談することが大切です。


5. 「続ける」と答える前に、希望を伝えてみよう

「辞めたいわけじゃないけど、今のままだと不安…」という人も多いはず。そんなときは、園長や主任に希望を伝えることも大切です。

例えば:

  • 「もう少し休憩時間がほしい」
  • 「行事の負担を減らしたい」
  • 「研修の機会を増やしてほしい」
  • 「育児と両立できる働き方にしたい」

こうした声が、園の改善につながることもあります。意向調査は、園との対話のきっかけにもなるのです。


あなたのキャリアは、あなたが守る

保育士という仕事は、子どもたちの未来を育てる尊い仕事です。でも、あなた自身の未来も、同じくらい大切です。

意向調査は、働き方を見直すチャンス。迷っていること、不安なことがあれば、信頼できる人や専門家に相談してみましょう。人材会社として、私たちはあなたの「納得できる選択」を全力でサポートします。

来年度、どう働くか。あなたらしく、安心して働ける場所を見つけるために、今できることから始めてみませんか?

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