「水と笑顔があふれる夏 〜保育園のプール遊びと安全への取り組み〜」

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夏の陽ざしがまぶしい季節、保育園では子どもたちが楽しみにしているプール遊びが始まりますね。朝の登園時から「今日はプールある?」「水着持ってきたよ!」と嬉しそうに話す子どもたちの姿に、私たち保育士も自然と笑顔になります。

プール遊びは、子どもたちにとって水の感触を楽しむだけでなく、心と体の成長を促す大切な保育活動です。水の冷たさや流れる感覚に驚いたり、友だちと水をかけ合って笑い合ったりする中で、感覚の発達やコミュニケーション力が育まれていきます。

ある日のこと。乳児クラスの○○くんは、初めてのプールに少し緊張した様子で、プールサイドに座っていました。水着に着替えるまでは元気いっぱいだったのに、水を目の前にすると急に不安そうな表情に。保育士がそっと隣に座り、「ちょっとだけ足を入れてみようか」と声をかけると、○○くんはゆっくりと足先を水に浸けました。

「つめたい…でも気持ちいいかも」とぽつりとつぶやいたその瞬間、近くで遊んでいた友だちが「○○くんも一緒にやろう!」と声をかけてくれました。その言葉に背中を押されるように、○○くんは少しずつ水に慣れていき、最後には笑顔でジョウロを持って水をすくい、友だちと一緒に遊ぶ姿が見られました。

このような小さな一歩の積み重ねが、子どもたちの「自信」や「挑戦する気持ち」につながっていきます。水遊びの中には、手先の発達を促す道具の操作、順番を守る社会性、友だちとの協力など、さまざまな学びが詰まっています。

ただプール遊びには危険もありしっかりとした準備が必要となります。

🛟安全への取り組みと注意事項

プール遊びを安全に楽しむために、保育園では以下のような取り組みを行っています:

  • 事前の健康チェック
    登園時に体調確認を行い、発熱や咳、皮膚の異常がある場合はプール遊びを控えます。
  • 水温・気温の管理
    水温が低すぎたり、気温が高すぎる場合は活動を中止または短時間に調整します。
  • 保育士の見守り体制
    子どもたちの人数に応じて保育士を配置し、常に目を離さず安全を確保します。
  • 遊び方のルールを伝える
    「走らない」「押さない」「水を顔にかけすぎない」など、年齢に応じたルールを事前に説明し、遊びながらも繰り返し伝えます。
  • 持ち物の確認
    水着・タオル・帽子などの持ち物は、保護者の方と連携して忘れ物がないようにチェックしています。

保護者の皆さまにも、体調の変化や持ち物の準備など、ご協力いただきながら、安全で楽しいプール活動を進めて行ければいいと思います

プール遊びは、夏ならではの特別な体験です。水とふれあいながら、子どもたちは笑顔を交わし、心を通わせ、少しずつ成長していきます。これからも、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にしながら、季節の保育を楽しめるといいですね!

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